映画についてのよけいな事

映画好き。でも何故か映画の感想より俳優や監督への感想ばかり

師走に観たい作品

12月は日常茶飯事以外に大掃除という”おおしごと”があるので、新幹線に飛び乗って東京まで遠出している暇はない。

にもかかわらず、興味深々な映画が3つもある。

 

希望のかなた

12/2~全国順次公開

製作:アキ・カウリスマキ

監督:アキ・カウリスマキ

脚本:アキ・カウリスマキ

 

eiga.com

フィンランドの名匠、アキ・カウリスマキ監督(60歳)。

前作『ル・アーブルの靴みがき(2012年日本公開、監督、脚本、カウリスマキ)から始まる移民三部作を作る、と言い出したのですが、二作目となる本作で終了し、監督業を引退するそうです。

今までの作品は『浮き雲』(1997年日本公開)、過去のない男(2003年日本公開)、『街のあかり』(2007年日本公開)(全て監督、脚本、カウリスマキ)に代表されるような、無味、無臭、無表情な人々が見せてくれる優しさと哀しさをしみじみ味わう感じのでしたが、『ル・アーブルの靴みがきは今まで常にあった現実の厳しさや哀しさを排除し、おとぎ話のような暖かいお話になってました。今作も人々の優しさ成分が強いようです。今作は観てないので、いい加減なことは言えないと思うのですが、『ル・アーブルの靴みがきは、ちょっと作風が変わったなぁと感じました。

この監督は昔から、”社会の底辺や敗者側にいる人々への暖かいまなざし”から発想されたような作品を作る人ですが、そんな性格には、今の欧州の移民問題の悲劇は黙っていられない物だったという事でしょうか、前作も今作も強く明確なメッセージがダイレクトに表現されてるように思います。(まだ、観てないくせに、書いちゃって、後で困るかもですが)

 

 

『オレの獲物はビンラディン

監督:ラリー・チャールズ

脚本:スコット・ロスマン/ラジーブ・ジョセフ

www.cinematoday.jp

 

 上記シネマトゥディの記事内にある予告を見ていただけると分かりますが、B級の匂いがプンプンします。

この監督さんはとても癖のある作品(=マイナー)を作る人らしく、フイルモグラフティを見ても、観た事も聞いた事も ないものばかりです。

政治色の強いコメディのようですが、面白いのか受け付けないか、私みたいなミーハーには蓋を開けてみないと分からない、というところに妙に引き付けられます。

 

 

『彼女が目覚めるその日まで』

監督:ジェラルド・バレット

脚本:ジェラルド・バレット

製作:A・J・ディックス

   ベス・コノ

   シャーリーズ・セロン

   リンゼイ・マカダム

www.cinematoday.jp

 

抗NMDA受容体自己免疫性脳炎という診断が非常に難しい稀な病気に侵された若いジャーナリストの女性が重い精神病と誤診される不条理や恐怖と闘い、病を克服した実話です。

プロデューサーとして名を連ねてるシャーリーズ・セロン(42歳)が映画化を熱望し、実現にこぎつけたそうですが、米国の映画批評サイト、Rotten Tomatoesのプロ批評家枠では22%という低評価です。一般人の評価も59%と好まれてません。話もキャラクターもつまらない(boring)とか、仕事も恋愛も順調な女性記者の主人公がありきたり(uninteresting)とか書かれてます。

なるほど、奇跡の実話ですよ、とか、恐ろしい病気と闘ったヒロインや深い愛情で支えた家族の話をそのまま描くだけでは、映画としてはつまらない、といわれちゃうんだなぁ。米国人と日本人では、感覚も違うんだろうけど、でも、私も、この病気と同じと定義されてるという卵巣奇形腫による辺縁系脳炎をわずらった女性とフィアンセの感動の実話(『8年越しの花嫁』)を、TVの『感動体験!アンビリバボー』で観た時はびっくらこいたけど、別に映画で観たいとは思わないしな、と思った。

ただ、この病気は病名が分かる前は「悪魔つき」と思われて、患者は悪魔や悪霊のように扱われていた、とか、この病気を治すには安楽死させるべき、と思われていたという悲劇を聞くと、「映画としてはつまらない」という言葉だけで、終わらせてしまってはいけないなと思う。

 

Rotten Tomatoesと言えば 164人のプロ批評家からの評価において100%をもらうというRotten Tomatoes史上最高の評価点をえた『レディ・バード』(12月現在米国公開中、グレタ・ガーヴイグ監督、脚本)の何がそんなに凄いのか? 

高3病の女の子の親との確執、悩みやいろんな心の揺れを描き、最後に少し成長しました、というストーリーのようですが、もう、その時期の気持ちを思い出せない位、老いた私は、いつもなら、何でこんな小さな事で悩んだり、反抗すんの?と冷たく見て、素通りしてしまうのだが、この100%満点てのはどこから?何が?なんだろう、と気になって仕方ありません。

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シアーシャ ・ローナン(23歳)、予告を見ると、ちょっとブスになった感じ(と言っても元が完璧な美少女ですから)がして、それがまた、より、演技がうまくなったような、より人間臭くなったような感じで、今作でも、2016年の『ブルックリン』(2016年日本公開)に続いてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされると予想されてます。