ハリウッドのセクハラ断罪旋風における陰と陽
去年の10月、「New York Times」と「New Yorker」がハリウッドの超大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン(65歳)のセクハラ暴露記事を出して以来、ハリウッドだけでなく世界中のショービジネス界を席巻しているセクハラ暴露&断罪旋風、先のゴールデングローブ賞授賞式のニュースでも受賞作やウイナーよりもその関係の話の方が話題になっていた。
一夜にして輝かしいキャリアと名声を奪われ、賞レースに割ってはいれそうな作品
『All The Money in The World』
(監督:リドリー・スコット 脚本:デビッド・スカルバ)
からも出演シーンをカットされたケヴィン・スペイシー(58歳)。
Netflixのドラマ『ハウス・オブ・カード』の制作現場で、制作総指揮の権限をちらつかせて常に若い男性に不適切な接触を続けていた、とか制作アシスタントを性的に暴行したとか、クソすぎるエロおやじなわけですが、その犯罪告発の発端となった舞台俳優アンソニー・ラップのセクハラ被害告白。
過去2度のアカデミー賞の受賞経験があるオスカー俳優のケヴィン・スペイシー(58)が、自身のTwitterを通して、少年時代に彼にセクハラを受けたという主張する俳優に対して謝罪。また同声明の後半で彼はゲイであるとカミングアウトしたが、SNS上では「失望した」「言い訳にもなっていない」「注意をそらそうとしている」と批難が殺到している。
きっかけは、ドラマ「スター・トレック:ディスカバリー」や映画『RENT/レント』に出演している俳優のアンソニー・ラップ(46)による、Buzzfeed Newsのインタビュー記事での告発。子役時代から舞台を踏んでいたアンソニーがまだ14歳だった1986年のこと、アンソニー少年は当時26歳だったケヴィンのアパートに招かれ、酔っているケヴィンにベッドの上で口説かれたという。そして押し倒されるような格好になり恐怖で凍り付いたというアンソニー少年だが、その後は解放されたとのこと。アンソニーは「もっと恐ろしいことが起こらずに非常に幸運だった」と振り返っているが、この少年時代の経験は彼にトラウマを与え、今もケヴィンを見ると気分が悪くなることを明かしていた。
引用:シネマトゥデイ
これは、セクハラではなく未成年淫行未遂事件ではないんだろうか、もし、これが大人だったら暴行未遂になるんだろうか、押さえつけられて、動けなくされての強要なら暴行なんだろうが、逃げようと思えば逃げられる状態での事なら、暴行にはならないし、さらに上下関係や雇用関係のない相手が、酔って言い寄ってきて、危ない雰囲気になったけど、結局は無事でした、という事もセクハラにされちゃったら毎日世界中の男達が何千人(女性もありえる)も解雇されてしまうはずだ。
今の反セクハラ運動の急激な盛り上がりぶりを見ていると、酔った勢いでの男女の間違いも、後から女性が「セクハラだ!」と告発したら、セクハラになっちゃうんではないか、日本のエンタメ界とかビジネス界に今だ根づいていると思われる”枕営業”はセクハラにならないのか?もし、セクハラならたとえ合意の上でもやはり男性が罪に問われるのか?とか、疑問に思う。
現在、ハリウッドの中心にいる女優、ジェニファー·ローレンス(27歳)も、ワインスタインに枕営業かけて、それで、実力以上の地位やメディアへの露出を手に入れた人、というのが、あっちでは公然の秘密みたいになってるそうです。
そういうのを聞くと、枕営業なんて絶対にかけてこなかっただろうし、かけても男性側から断られそうなフランシス・マクドーマンド(60歳)はかっこいいなぁ。
ゴールデングローブ賞への出席にも、他の女優陣が、”連帯”して黒のドレス着用だったのに、紺色を着てきたそうだ。
出典:ELLE ONLINE
まあ、23歳でジョエル・コーエン監督(現在65歳)と結婚しちゃってるからしたくてもできなかっただろうし、枕営業に向かない容姿のフランシスに惚れ、妻にして、あの離婚率がはんぱないハリウッドでずーっと添い遂げているコーエン監督も知性あふれるなぁ、と尊敬。
カトリーヌ・ドヌーブ(74歳)やジャーナリスト、映画監督、学者など100人が連盟でフランスの新聞「ル・モンド」誌上で主張した
「男性が女性を口説くことは犯罪ではない」
という意見。
実は私のような女性ホルモンが涸れはてた田舎のおばさんにも、この意見に関係するような問題がある。
(以下の話は個人的であまりにもスケールの小さな話なので、読みたくない方は飛ばしてください)
私は趣味でバドミントンをやっている。いろんなサークルにまぜてもらっているのだが、その中で、週1回一緒にバドミントンをやっている60歳位のおじさんに体育館にいる2時間の間、2,3回お尻をなでられる。
普通に家庭を持ち、仕事をし、バドミントン仲間の間では普通以上に”いい人”であるが、確実に、わざと、お尻をなでる。「今、お尻さわっーたー!」と言い返しても、「さわったよー!」と頓着ない。
それをたまに他のおばさんに目撃されて恥ずかしいし、私も勿論気分はよくないので、女友達に相談すると、「それ、セクハラだよ、やめてって言わないとダメだよ」と言われる。でも、考えてみたら、これはセクハラではない。
何故なら、そのおじさんと私とは雇用関係も上下関係もない平等な間柄であるので、もし、私が、体育館のみんなに聞こえる場所で、「お尻さわるのやめてください!!」って怒っても、私には何の不利益も生じないから。
むしろ、さわる彼の方がみんなに軽蔑されて肩身の狭い思いをするだろう。
それでも、私は怒る事はできない。その彼とは、お尻をなでられるだけでなく、常に冗談を言い合って楽しく過ごせる間柄なので、もし、私が怒って、その人との今の楽しい間柄が壊れてしまったり、他の人々から私と彼の事が変に注目されたり、目立ってしまう事の方が嫌だからだ。
こんな風に思っちゃう私はセクハラ撲滅や女性の人権の尊重を唱える「ME TOO」運動の女性達からは「純潔でない」と非難されちゃうんだろうか?
もっと聡明な女性だったら、彼と被害者対加害者みたいな対立関係にならずにうまーく策をこうじて、お尻をなでるのをやめるように解決できるだろうが、そんな名案も浮かばないので、ま、いっか、と先延ばしにしている。人生、宙ぶらりんのままにしておいた方がいい事もあるかもしれない、と。
セクハラの定義をどう考えるかは、上下関係のある者同士とか職場の中以外の場所では、色々複雑 なのかもしれない、と思う。
誰が見ても、完璧なセクハラ行為の対価をきっちり支払うはめになったケヴィンとは正反対に、完璧にセクハラの犯罪加害者でありながら、この断罪旋風のわずか7か月前にアカデミー賞主演男優賞を取ってしまった幸運な男もいる。
ケイシー・アフレック(42歳)だ。
この騒動が起きるのが、1年早かったら、彼は受賞どころかノミネートもされなかっただろう。 彼の人生最大の幸運ではないだろうか。
『容疑者ホアキン・フェニックス』公開直前の2010年7月、製作に関わった女性スタッフふたりからセクハラで訴えられ、200万ドル強の損害賠償金を求められたケイシー。当人は疑惑を全否定し、「(訴えは)公開を邪魔するためのものだ」とメディアにアピールしたものの、これはまったくの嘘。インディーズ映画のスタッフとはいえ、映画が公開されないことは女性たちの得にならないのだから。もちろん当時のケイシーはスターじゃないので、訴訟自体もさほど話題にならず。被害者の要求通りに和解金を支払って口封じしたけど、オスカー候補になったことから蒸し返されるハメに。「セクハラ男にオスカーはふさわしくない」と声を上げる女優も続々!
引用:ELLE ONLINE
この男の幸運はもっとある。
今までは身体障害者、知的障害者、エイズ患者、アル中患者、難病者、LGBT、落ちぶれてくスター、汚れに汚れた悪役、本人が憑依したかのように演じられた歴史上の有名人等、インパクト大な役が主演男優賞を取ってたのに、去年は対抗馬にそういうインパクトの強いキャラクターがいなかったので、「過去の重荷を背負い、人生を捨てている便利屋の男」という主演男優賞を取るには普通すぎる役でオスカーを手に入れられたという事も。
アカデミー主演男優賞受賞『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編
更に個人的には、ケヴィンと変わらないじゃないか、むしろ、彼より卑劣でズルいだろ、と思うマット、デイモン(47歳)とラッセル・クロウ(53歳)もこの騒動であまり痛手を負ってない。
彼らは今のところ、キャリアには何の傷もつかず、これからもハリウッドの第1線に立ち続けるつもりなんだろう。
ただ、マットはワインスタインのセクハラについての無神経な発言や、下記の行動のせいで、賞を取る為に作る作品にはもう呼ばれないだろう、と噂されているし、女性が主役の『オーシャンズ8』(2018年米国公開予定、監督、脚本:ゲイリー・ロス)へのマットのカメオ出演の企画に対して反対する署名運動が一般人から起きている。最近作の『サバービコン』(監督:ジョージ・クルーニー 脚本:コーエン兄弟)
もアメリカでは興行成績が惨敗だったとか。
また、ケーシー・アフレックについても、今年のアカデミー賞授賞式に来て、世界各国に放映されるTVカメラや会場の同業者が見てる前で舞台に上がり、今年の主演女優賞のウイナーにオスカーを手渡さなければならないのだが、ヒステリックと言ってもいいくらいのこの状況下で晴れの舞台に上がらなければならないのは、針のむしろなのでは?
やはり、"断罪の嵐"からは逃げ切れなかった、という事なのか……
マットとラッセルがセクハラ記事のもみ消しに協力?
すると、新作のプロモーションでテレビ出演したベン・アフレックの親友マット・デイモン(47)が「グウィネス・パルトロウ(のセクハラ被害)についてはベンから聞いて知っていた。彼は彼女と付き合っていたからね」と抜け駆け告白。
ところが『ザ・サン The Sun』によると、こちらも一部メディアやツイッターで叩かれるはめに。
まず、女優ケイトリン・ダラニー(50)が同誌のインタビューに答え、「マットの言い訳なんて通用しないわ。彼らが20年前に告発していてくれていれば、大勢の女性たちが救われたのに」と一刀両断。
さらに元『ニューヨーク・タイムズ』の記者は、2004年時点で発表しようとしていたワインスタインのセクハラ関連記事が外部からの圧力でもみ消されたことを『The Wrap』で暴露。
圧力を掛けてきた人物の中には、マット・デイモンの他にラッセル・クロウ(53)も含まれていたと書いています。
引用:女子SPA!
更に更に、あの最近旬な映画評論家、町山智浩さんが言ってたのですが、
あの名匠中の名匠、アルフレッド・ヒッチコック監督(1980年没)も、セクハラの常習者だったそうです。でも、もう死んじゃってるから、声高に取り上げられる事もないし、名声に傷がつく事もないのでしょう、きっと。
最後にこのセクハラ旋風で男をより上げた人がいます。
ブラッド・ピット(54歳)です。
まだ、人気俳優じゃなかった頃、何の力も持ってなかった時に、付き合っていた女優グウィネス・バルトロウ(45歳)に、ワインスタインからのセクハラ被害を打ち明けられ、怒って、あるパーティでワインスタインに詰め寄り、
「グウィネスに二度とあんなことするな」と、警告していた事が目撃されていたそうで
す。
更に彼はハリウッドのこんな不都合な真実もちゃんと告発しています。
ブラッド・ピットがハリウッドの小児性愛犯罪を暴露
竹下雅敏氏からの情報です。
引用元:日本や世界や宇宙の動向
さすが
「成績より作品の質を重視する」がモットーのプランBエンターテインメント社長!
珠玉の名作『それでも夜は明ける』(2014年日本公開、アカデミー賞作品賞受賞)をパラマウントが客が入らない内容だから、と製作をおりた後「必ず映画化する!」と、お金をかき集め作った名プロデューサー。
私はこの人を”ハリウッドの良心”と呼んでおります。
長い記事を読んでくださった方、本当にありがとうございました。
テレビ・映画業界は、小児性愛犯罪ネットワークに深く関与しており、これらのネットワークを運営しているのは、イルミナティに属するエリートたちだということです。こうした犯罪組織に子供たちが巻き込まれる理由は、子供たちを有名にしたくて仕方のない親たちがたくさん居るからだと言うのです。彼らは自分の子供を有名にするために、“子どもたちの魂を売ってしまう”と言っています。非常にリアリティがあり、恐ろしさを感じます。
どうも、映画に出演する幼い子供たちは、テレビ局の経営者、映画業界の関係者、政治家、銀行家、他の業界のエリートらの餌食になるようです。
“続きはこちらから”以降の記事では、ブラッド・ピットの我が子への虐待疑惑が濡れ衣であったとあります。彼の暴露を知った今となっては、この虐待疑惑の虐待の意味が問題だとわかります。彼が無実であり、さらに彼が“自分の子供を有名子役にさせた母親は皆狂っています”と引用元の記事で発言していることから、この発言は、離婚したアンジェリーナ・ジョリーを暗示させるものになっています。言い換えれば、ブラット・ピットは、アンジェリーナ・ジョリーなら自分のハリウッドでの地位を不動のものにするためには、我が子の魂を売りかねないと言っているわけです。
彼女の顔を見ていると、その通りだとしか思えません。しかも、イルミナティは元々そうしたことをメンバーに強制する組織なのです。