映画についてのよけいな事 

練りきり作りましょう!

適材適所の大切さ 『ザ・コンサルタント』

 


『ザ・コンサルタント』予告編

 

ネタばれあり

予告では隠してますが、

この作品はただのカッコイイ

殺し屋の話ではありません。

その理由をばらして感想書いてます。

 

 

 

 

 

あらすじ

高機能自閉症のクリスチャン・ウルフ

ベン・アフレック)はその天才的数学能力

を生かし、会計士として自立し、

社会で居場所を確保して生きているが、

裏稼業では犯罪者達の汚れた金の資金洗浄経理

を請け負い、莫大な報酬を得ている。

危ない連中と仕事するため、身を守る為に射撃の腕

や格闘技の腕も一流である。

財務省の分析官、メリーベス・メディナは裏社会で

”会計士”と呼ばれる謎の男(クリスチャン)の

素性を突き止めるよう、財務局長のキングに命じられる。

一方、普通の会計士として雇われた会社で、経理の不正の

原因を一晩で発見したクリスチャンは命を狙われる大事件

に巻き込まれ、彼を抹殺しようとする組織との死闘が始まる。

 

監督:ギャヴィン・オコナー

脚本:ビル・ドウビューク    

 

 

 

 感想

   ☆良かったところ

1.ベン・アフレック(45歳)がやーっと適材適所に使われた事。

今まで、無表情で、大味で、大根だよね、この人。とばかにしちゃってました、ごめんなさい。それが、自分の個性にあう役(自閉症で表情が乏しい)をやるとこんなに魅力的になっちゃうんだ、とびっくり!

サイボーグのような顔で、愛想笑いもしない、冗談も言わない、分からない。その彼が、自分と似た人や自分を分かってくれる人と触れ合った時に見せる嬉しそうな表情に、おばさんは撃ち抜かれてしまいました。

かばってあげたい、あーだこーだと世話してあげたい(そういう事されるの、嫌だろうけど)……そんな魅力的な主人公でした。

 

2.応援したくなる不器用な登場人物達。

主人公のクリスチャンをはじめ、クリスチャンと共に命を狙われる経理課の女性社員、ディナ・カミングス(どこか不器用で生きるのに苦労してる感じ)、暗い過去を隠し持つ財務省分析官のメリーベス・メディナ、エリートコースは外れたが、父親としての生き方は正しかった(と本人が言っている)財務局のキングなどなど、他にもクリスチャンの秘書の女性とか、登場人物に向ける目線の優しさ……アクション映画なのに。

主人公や仲間を応援したくなる気持ち。『GotG』に似ている。

ポロックの絵が重要なアイテムとして出てくるのも『GotG』のコアなファンには嬉しい) 

     

3.既成概念をひっくり返した父親の愛

この作品には主人公の他にも色々なタイプの自閉症の人がでてきますが、自閉症の特性を理解して下さい、というような道徳的意図はないと思います。むしろ逆で、クリスチャンの父親は自閉症児の特性に配慮した特別扱いを拒絶します。なぜならいったん世間に出れば、そういう配慮をしてくれる人ばかりではなく、むしろ配慮してくれない人の方が多いからです。

社会で自立して普通に生きていく為に、父は、クリスチャン自身が、そのやっかいな特性と戦い、彼を異質、怪物と恐れる世間の人々とも戦い、倒していく生き方を教えます。

この父親の逆転的発想はとても衝撃的でした。

私は保育士免許を取ったり、学童保育で働くなど、児童福祉の現場に何年かいたのですが、自閉症児をはじめ、発達障害児に対してのガイドラインは、"人と違うので、特別扱いをしてあげないといけない(悪意のある言い方をすると)、彼らが、安心して過ごせるように特別に配慮しないといけない" というものでした。今もそうだと思います。

私自身もその指導方法を全く疑問に思いませんでした。だって、発達障害の子どもに、いつもみんなと同じように行動しなさい、なんて、死ぬほど嫌で我慢できない事を強いるなんて、ひどい、かわいそうです、単純に考えたら。でも、本人の一生の事まで考えたら、福祉的ケアに頼らず、社会で自立して生きていく為には特別扱いのない環境で仕事し、暮らしていけるように訓練してあげる方が正しいのかもしれません。

初めは、この父親は、自分の子どもが自閉症だと認めたくなくて、普通になるようスパルタ訓練してるのかと思いましたが、スパルタ訓練したのは愛情からだったと分かります。クリスチャンが、大きな刺激を受け、錯乱して暴力ざたをおこしてしまい、警官から銃を向けられた時、父親が盾になり撃たれます。クリスチャンを守ったのです。

 

 

  ☆残念だったところ

クリスチャンは逃避行中に、好意を持ってるディナが気に入るようなホテルをとったり、別れる時に、ディナを褒める言葉を残していったり、人を思いやれる機能は、非自閉症者とほぼ変わらない気がする。そこはやっぱ作り物の世界だな…と。

クリスチャンのディナに対する愛情表現がもっと不器用だったら、リアリティが増してもっと深みのある作品になったと思う。

 

現実には自閉症者がクリスチャンのように一人で自活できる程度のコミニュケーション能力を取得できるかどうか、素人の私には分からない。でも、能力をそれに合った場所で生かせれば、クリスチャンのように生きられるかもしれない、そうならいいな、と明るい気持ちにしてくれる映画でした。

自閉症=人と違う=劣っている ではない」

というメッセージをこんなに鮮やかに表現したスタッフ(特に脚本)、頭がさがります

 

クリスチャンと係わるハーバー神経科の所長(自閉症児の生活施設のような所)は言います。

「彼らは高い能力があるのに伝えるすべを知らないだけかも。あるいは我々が聞く力を持たないだけかも」

ベン・アフレックの無表情という個性を、俳優として"劣っている"と決めつけてた自分も、自閉症を正しくとらえてない世間と同じだったのかもしれない、と思いました。

 

    

マーベルの繁栄を支える天才 ケヴィン・ファイギ 

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  左からクリヘム夫妻

  ケヴィン・ファイギ社長

  タイカ・ワイティティ監督 

 

冒頭から早々と『マイティ・ソー バトルロイヤル』のネタばれあります。

 

 

 

 

 

 

マイティ・ソー バトルロイヤル』で、不思議だった事。

①ロキは惑星サカールに暫く住んでいた設定でしたよね。そしてグランドマスターと並んで格闘大会を見学できるほどの仲でした。

だから、格闘大会でチャンピオンのハルクを何度も見てるはずなのに、ソーの対戦相手としてハルクが現れた時、何故初めて見たような顔をして、おびえながら、「逃げないと」みたいな事を言ったのでしょう?

②ソーは雷神で雷を操れるほどの存在なのに、何故、人間レベルの電気ショックで動けなくなっちゃうのでしょうか? 

③ソーにアスガルドの王位を捨てさせた運命の女性、ジェーンとのその後については「ふられた」又は「別れた」だけで、終わりですか?他の場面にジェーンとのいきさつについて言及してたとこありました?

 

私が見逃したかもしれないのですが……

 

日米同時公開のマーベル映画マイティ・ソー バトルロイヤル』が映画批評サイト、ロッテントマトのプロ批評家枠で、93点というマーベル作品では歴代2位となる高得点をたたき出し、週末興行収入、$121,005、000、 ボックスオフィス1位スタートを飾りました。

軽くてコメディ調になったのが、好評ですが、今回も少数派の私は前2作の重厚な雰囲気がソーの個性だと思ってるので、マイティ・ソーの威厳があって、でも明るいソーやマイティ・ソー ダークワールド』の、ロングヘアのたてがみ姿からセクシーフェロモンがだだもれしてたソーのほうが良かったなあ…と思っちゃいました。

(ただしロキとハルクはこっちの路線に異議なし)

 

 

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こっちのほうが似合ってたと思うけどなぁ……

 

マイティ・ソー バトルロイヤル』でのタイカ・ワイティティ監督の起用はアベンジャーズ3作目の『インフィニティ・ウォー』や4作目で、今までのトーンのソー達だとガーディアンズと絡んだ時に画面が水と油みたいになっちゃうから、キャラを変えてガーディアンズに寄せた、という説と

ソーの前2作が、他のマーベル作品に比べて人気、評価共に低いので、テコ入れを目的としてコメディが得意な人に作らせたんではないか、という憶測の二つがあるけれど、

どちらにせよ、マーベルの、稼げる映画を作るセンス、その正確さに脱帽です。

でも、これは同じマーベルスタジオの『GOTG』ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)の成功がいかに影響力が大きかったか、の表れだと思うので、われらがジェームズ・ガン監督のお手柄でもあるじゃないですか。

今のマーベルスタジオは何をやっても成功してしまいますね。

この大ヒットで『アイアンマン』からのマーベル映画の米国でのトータル収入が5,000億円強、全世界では1兆円強だそうです。

そのマーベル王国の繁栄を支えているのが

 ケヴィン・ファイギ(44歳)

映画プロデューサーにしてマーベルスタジオの社長

南カリフォルニア大学 映画芸術学部卒

2008年の『アイアンマン』でマーベル作品を初プロデュース。 

www.cinematoday.jp

 

ファイギ氏は

「 ユニークなビジョン、クリエイティブな声をもっている監督を探すようにしている。何か僕たちに感銘を与えるような、賢いものを作った人を。僕たちにとっては、それがテレビドラマや小規模な映画だったとしても関係ない」と断言する。

引用:シネマトゥデイ

 

これぞ、今のマーベルの黄金律ですよね。

大勢いる部下のプロデューサー達を動員していろんな映画祭の作品やインディペンデンス映画をかたっぱしから観てるんだろうな……そして、自らの感性で判断した才能にチャンスを与える為、まず取り掛かる作品の企画会議に当人を呼ぶみたいです。そして次の会議、その次の会議と続け、呼ばれた人達は自分のアイデアや構想を資料にして提出し、それがおメガネにかなうと企画中の作品の監督に決まるみたいです。ジョン・ワッツ監督(スパイダーマン ホームカミング』2017年日本公開)やジェームズ・ガン監督のインタビューより仕入れた話です。多分、シナリオライターも同じ方法で選ばれるんではないでしょうか。

このようなマーベルの超実力主義なシステムも見事ですが、

ケヴィン・ファイギ社長の

一歩先を行くセンスがまた凄いんですよね。

以下、その例です。

 

キャプテン・アメリカ

シビルウォー

(2016年日本公開)
『ウインターソルジャー』

(2014年日本公開)

  の監督のジョーアンソニー・ルッソ兄弟を、ケヴィン氏が見つけて採用するきっかけになったのが、二人が監督してたTVドラマ『コミコン』(2009年~)のファーストシーズンだそうですが、これ、本当にコメディofコメディで、しかも、ナンセンスで、皮肉たっぷりで、小ネタ満載で、ちょっと『GOTG』方面なんですね。それは脚本家のダン・ハーモンの個性で、なんだとは思います。
が、ウイットに富んだセリフはあっても、ふざけたチャラい所がひとつもない『ウインターソルジャー』『シビルウォー、2つの作品の監督を、このコメディを見て選んだってどういうセンスしてるんだろう……という……

ただ、ルッソ兄弟が脚本も書いた過去作『ウェルカム トゥ コリンウッド』(2003年日本公開)も、間抜けな人たちが織りなすコメディ寄りの作品なので、ケヴィン氏はどうもコメディが好きで、その嗅覚が、他作品含めこの2作品における斬新な人事につながってるようにも思います。

 

『GOTG』以来、

マーベル以外の映画でも大流行りの、戦闘シーンにオールディーズの曲を流す手法ですが、『GOTG』の企画会議の時、ジェームズ・ガン監督が、出した企画書の表紙に載せられていた古いウォークマンの写真を見ただけで、すでに、

「信じがたいほどパーフェクトだ」と思った。

とインタビューにあります。

引用:Hatena Blog Koto-Koto 

          BuzzFeed  「マーベルを落としたmaniac」

 

『GOTG』シリーズの主役、

一応ヒーローのスター・ロード役に、ジェームズ・ガン監督が、まだデブだったクリス・プラットを選んだ時、ケヴィン氏はクリスがデブのままでスターロードを演じる事を許したそうです。マーベル初のデブのヒーロー映画という遊び心を面白がったのでしょうか?

この企画は、クリス本人が、常識的判断からダイエットしたため、実現しませんでした。実現しなくて良かったと思います。クリスがデブのままヒーローをやってたら、一部の人達には大ウケしたかもしれませんが、誰にも好かれる大ヒット作にはならなかったと思います。

そういう点で、ケヴィン氏は運もいいのですね。

 

ケヴィン氏か部下のプロデューサー の采配か

分からないけど凄い事

 

シビルウォー

セカンドユニット(メインのカメラが撮ってる場面を同時に別の角度から撮る班のこと)の監督はアクション好き映画ファンが一押しのデビット・リーチ監督とチャド・スタエルスキ監督(『ジョン・ウイック』シリーズ)だそうです。

言われてみるとあの何人ものヒーロー達が敵味方に分かれて、重複して戦ってるアクションシーン、とても観やすかったです。

 

スパイダーマン ホームカミング』(2017年日本公開)の

ジョン・ワッツ監督(36歳)が見つけ出された作品

『COP CAR / コップカー』(2016年日本公開)は

登場人物のいたずらっ子の男の子達も、通りすがりのおばさんも、悪人達もみな、普通の男の子、普通のおばさん、普通の悪人なのですが、次々起こる事が予想外&リアル過ぎて怖ーいのです。

主人公のピーターはじめ、登場人物がみんな普通で(ロケットやロキが好きな私にとっては)あの万人受けする系のスパイダーマン作品を任せる監督を選ぶのに、この静かだけど怖ーい作品を作った人を候補に入れるんですから……斬新すぎてついていけない。 

 

ケヴイン・ベーコン(もう59歳!)はあげマンですね!

ジェームズ・ガン監督が、『GOTG』の前に撮った『スーパー!』にも、『COPCAR/コップカー』にもでてますもんね。彼を使って作品を撮ると、出世して、大作映画を作れるようになる、なんてジンクスもできそうです。

 

ケヴィン・ファイギ氏もマーベルスタジオのプロデューサー達も、何て幸せな人生なんだろう、と思います。好きな仕事で才能をいかんなく発揮できて。

ただ、人間は、必ず負ける時が来る、と言いますから、この繁栄にかげりが見える時は必ず来ると思います。

コミック原作のヒーロー映画やTVドラマは米国文化に深く根づいてるようなので、少なくとも米国ではこの先もずっとヒーロー映画の需要はなくならないのかもしれません。でも、今のような連戦連勝状態が5年後、10年後も続くとは限らないでしょう。その時に、プランBエンターテインメントのような興行成績は重要視しない、自分達が良いと思った物を作る、という信念があるかどうか、映画製作者としての質が問われるのではないでしょうか?

 

マーベル映画の近々のラインナップとしては

2018年3月公開のブラックパンサーライアン・クーグラー監督)、

そして、何といっても

2018年4月27日に日本で米国より早く公開される予定の

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は『ウインターソルジャー』シビルウォーでキレのある脚本を書き、マイティ・ソー ダークワールド』でもウイットに富んだセリフが上手だった脚本家、クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリーとルッソ兄弟との名コンビの期待作なので、一部のマーベル作品しか観てない私も非常に楽しみです。

 

読んでくださった方、ありがとうございました。

マーベル作品に詳しくないので、もし、間違った記述をしてたら、教えていただけると助かります。

 

 

吹き替えの良さ、字幕の良さ NO.3

吹き替えがいい人も、字幕で観たい人も、別に自分が好きな方法で観てればいいわけで、よく、ネット上で吹き替えのキャスティングにいちゃもんつけると、「吹き替えが嫌なら、観なけりゃいい」とコメントされて、いちゃもんつけた人が沈黙して終わりってなるんですが、でも世の中はそんなにシンプルではなくて、吹き替えでしか観れない場合もあります。

 

  • 友人や家族と一緒に観に行く時、吹き替えを要望されて。
  • TV放映された娯楽作品を家族と一緒に楽しみたい時。
  • 田舎のシネマコンプレックスだと、公開後1週間たつと吹き替えのみになってしまい、『ワンダーウーマン』を泣く泣く吹き替えで観ました。
  • 飛行機内で上映される洋画も吹き替えしかない作品があり、吹き替えで観たら、アニメに出てくる10代の男の子みたいな軽くて高い声で、特にかっこいいとは思わなかった男優さんを1年後に字幕で観たら、声や喋り方が男の渋さやセクシーさをきわだたせていて撃ち落とされてしまった。この人の魅力を1年も知らずにいたなんて、何てもったいない、と思った。

 

 言ってもしょうがないけど言わずにいられない事

私は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』2作が大好きで、それは主役のスター・ロードが定型通りの頼りがいのあるヒーローではなくて、ちょっと頼りなくて、子どもっぽくて、下半身のだらしない、とても新鮮なキャラクターだから、というのが大きくて、クリス・プラットがその、ちょっと頼りない二枚目半を、高めの声のちょっと舌ったらずな喋り方で見事に表現してるのですが、山寺宏一さん(56歳)が吹き替えしてるのを観ると、声だけすごーく大人で、滑舌もすんごく良くて、頭もすごいキレて落ち着いた感じの頼りがいの塊みたいなおじさんになっちゃってるんですね。

頼りないからこその魅力が消されちゃっているんです。

後、この作品はオフビートコメディ系なので、冗談言う時も、クリスは淡々とした顔でいきなりずばっと面白い事を言うんです、その間が面白さをつくるんですけど、山寺さんのしゃべり方はオーバーアクションぎみで、「今から面白い事いいますよー!」って雰囲気から冗談が出てくるので、面白さが半減しちゃうんです。

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 同じマーベル映画のヒーロー、キャプテン・アメリカは、逆に骨太でストイックで大人なイメージの役で、演じてるクリス・エバンス(36歳)も重みのある野太い声なんですが、吹き替えの中村悠一さん(37歳)だと、アニメのヒーローみたいな若くて軽い感じの声と喋り方で、こちらも、反対のイメージの吹き替えになっていて、違和感たっぷりなんです。

この若くて軽い方をスター・ロードに、大人すぎる山寺さんをこっちのキャプテン・アメリカにしてくれれば、よっぽど、合ってるのに…と思います。

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私は映画の魅力って、登場人物たちの魅力がかなり重要だと思うんです。

そして人の魅力って声もしゃべり方も含めてだと思うんです。

プロの声優さん、実績のある声優さんを使っても、その役のキャラに合ってなければ、その役の魅力が台無しになってしまうと思うんです。

話題作りで、芸能人をキャスティングする以外の時って、どのような経緯で吹き替えキャストを決めるのか知りませんが、業績や知名度でなく、元の俳優さんの固定されたイメージだけで選ぶのでなく、その役のキャラに合った喋りができるどうかを重要視して選んで欲しい。

 

 以上、こだわらない人にとっては全然気にならない話でした。

もし、山寺さんのスター・ロードが大好き!という方やキャプテン・アメリカの吹き替え最高!と思ってる方がここを覗いてしまったら……ごめんなさい。

このブログの認知度からするとその確率は限りなく低いのですが、

もしも、もしもこの記事を読んで不快になった、とか、全く反対意見だ!という方はコメント欄にじゃんじゃん反論や苦情を書いて下さい。

コメントをもらうのが夢なので大喜びしちゃいます。

 

 

吹き替えの良さ、字幕の良さ NO.2

名吹き替えだと思う作品BEST5

   ※個人的意見です

 

1『トイ・ストーリー』シリーズ

 (1996年1作目日本公開 2010年3作目日本公開)    

 

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  ウッディ       

  唐沢寿明

 (英語版はトム・ハンクス

 

  バズ・ライトイヤー  

  所ジョージ

 (〃 ティム・アレン

 

これは、もう、奇跡の名作だと思います。こんな私でも、『トイ・ストーリー』を字幕と吹き替え、どっちで観たい?って聞かれたら、10回中、10回吹き替えを選びますもん。世間的にも、この二人のあのはまりように文句をつける人はいないんじゃないでしょうか。

最初、ウッディを山寺宏一さん、バズを玄田哲章さんで吹き替えしたそうですが、その後、「無名な声優より有名人を使った方が話題になる」という最近でも流行ってる戦略により、この二人で吹き替えしなおしたそうです。

キャラクターに合ってるから、という理由でなく有名人だからという理由がまずあった、という事でしょうか、でも、それで、あの合致率ですよ、しかも、唐沢さん、所さん両方とも、プロの声優さんじゃないのに、あんなにウッディとバズのキャラにピッタリで魅力的で物語を邪魔しない吹き替えができちゃうなんて……

このキャスティングを考えた人は後世に残る大功績をなしとげちゃったんではないでしょうか。最近は”有名人や俳優を吹き替えに使う商法”はほとんどどれも不評を買ってるように思いますが、この作品がある限り、プロの声優さんじゃないとダメ!なんて、ケツの穴のちっちゃい事言う人にドヤ顔できますもんね。

 

2 『モンスターズ・インク

   (2002年日本公開)

   

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   サリー 

   石塚英彦

  (英語版はジョン・グッドマン

   

   マイク 

   田中裕二 

  (〃  ビリー・クリスタル

 

田中さんの騒がしい陽と石塚さんの落ち着いた陰がちょうどいい味に仕上がってます。石塚さんはすごく上手だと思います。

声優さん達は確かに滑舌もよくて声もきれいなんだけど、アニメキャラクターやアニメのヒーローの声をやる事が多いからでしょうか、喋り方が大げさで舞台のセリフを聞いてるみたいに感じちゃうんです。吹き替えを見ると、実際あんなにハイテンションで活舌よく喋ってる人見たことない、って思います。アニメならいいんです。でも、人間だと何とも不自然なんです。

でも、石塚さんは全く自然で、全く大げさでなくて、普段私達が話してるような喋り方です。

洋画を吹き替える時に監督というものがつくらしいのですが、人そのままの自然さが好きな字幕派としては、アニメ以外は石塚さんみたいな普通の抑揚で話すように指導してくれればいいのに…と思います。

 

  

3『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ

  (2003年日本公開~継続中)

 

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ジャック・スパロウ 

平田広明

ジョニー・デップ

 

この作品はジャック船長以外はやっぱ、字幕の方がいいな、と思うんですが、平田さんのジャック船長があまりにも、はまってるので、吹き替えで観たいとよく思います。

平田さん、ジョニー・デップ以上にジャック船長のキャラにはまってると思います。

ジョニー・デップとは声質も全然似てなくて、ジョニー・デップはもっと低くて乾いた声でしゃべるんですが、ひょうひょうとしてて、常にどこかふざけた雰囲気を漂わせてるジャック船長の魅力がこの平田広明さんの高めの声で軽くてちょっとちゃらいしゃべり方のおかげで倍増されてると思います。

平田広明さん(声優、俳優、ナレーター 54歳)、幅広い役ををこなせる名優だと思います。ファンです。このジャック船長から『ONE PIECE』のサンジ、米国ドラマ『ER緊急救命室』のカーター先生まで、ジャック船長とカーター先生なんてキャラが180度くらい違います。ジャックと違って、若くて、真っすぐで青臭くて。で、このカーター先生の吹き替えも元の俳優のノア・ワイリーが話してるのを字幕で見るより、平田さんの吹き替えのカーター先生で見る方がよっぽどカーター先生らしいんです。

『ER』は他の吹き替えもみんな良くて、ドラマじゃなかったら、このBEST5の中に入れたかった程です。

 

4『ダーティハリー』シリーズ 

 (1作目1972年日本公開 5作目1988年日本公開)

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ハリー・キャラハン 

山田康雄

クリント・イーストウッド

 

ドラマ『ローハイド』(1959年~1965年 NET放映)から『パーフェクト・ワールド』(1994年日本公開)まで、クリント・イーストウッド(只今御年87歳)の吹き替えをつとめた山田さん、1995年に亡くなられるまで、他にもアニメの『ルパン三世』のルパンの名吹き替えで、みんなから慕われてますね。

勿論、抑揚の高い舞台のセリフみたいな喋り方はしません。そして粋です。イーストウッドの低い地声とは正反対だし、ハリーの暴力的なキャラや硬質な表情と相反するソフトな声なのに何故かぴったり合います。

ハリーが硬い表情で何か言っても山田さんの柔らかくて粋な喋り方のおかげでハリーがとても人間的に見えるからでしょうか。

粋と言えば、昔はアラン・ドロンの専属吹き替えで一世を風靡した野沢那智さん(2010年没)、他にもアニメで数々のテッパンの吹き替えがある方ですが、近年では、『ダイ・ハード』シリーズでのブルース・ウイルスの吹き替えが絶品と評されてるそうです。

ダイ・ハード』シリーズを吹き替えで観た事がなかったので、急いで、AmazonビデオかTUTAYAで借りようと思いましたが、字幕しかなかったり、別の俳優さんの吹き替えだったりで、観れませんでした。

 

5『ルーム』

 (2016年日本公開)

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ジャック 

菊池慶

(ジェイコブ・トレンブレイ 当時8歳)

WOWOWでこの吹き替えが流れていたので観てみました。

この作品の魅力は5歳のジャック少年役を8歳で演じた天才小役、ジェイコブ・トレンブレイ君の、自然な可愛さに尽きると思うので、もし、ジャックの吹き替えが駒っしゃくれて、又はかわい子ぶりっ子が鼻に突くようなだと、この作品そのものを好きになれないくらい重要ですが、菊池慶君という子の吹き替え、大丈夫でした。天才小役ジェイコブ君の自然な可愛さを壊してませんでした。他には『ファインディング・ドリー』(2016年日本公開)でニモの声を担当したそうです。

(吹き替えはほとんど見ないので誤解してるかもしれません)子役の吹き替えというと、わざとらしくて、逆に可愛くない事が多いように感じてるため、とにかくジェイコブ君の可愛さを台無しにしなかっただけで、名吹き替えに思えちゃいました。

 

 

あまり、吹き替え作品を見ない為、吹き替え派や両方派の方が見たら、内容の薄い記事になってるかもしれませんが、お許しください。

でも、今まであまり考えた事のなかった吹き替えの良さに気づきました。

役のキャラクターと吹き替えする人の相性がぴったりはまった時、その化学反応によって大きな魅力が生まれ、それが元の字幕作品を超えてしまうほど巨大な愛され力になるんですね。

 

NO.3に続きます。

 

 

 

 

   

吹き替えの良さ、字幕の良さ NO.1

物心ついてからは、かなりな字幕タカ派の私です。

好きな事を書いていい、と思ってるブログで、吹き替えはこういう所が嫌だ!という自分の物差しだけでできた主張をしたいと思いましたが、50過ぎたいい大人なんだから、そういう幼稚な思考は改めようと思い、自分以外の人はどう思ってるのか知りたくて、周りの映画好きの人に聞いたり、SNSで意見を聞かせてもらったり、2ちゃんの自分の好きな作品のスレでのコメントを読んだりして、出来る範囲で両方の意見を聞いてみました。自分の意見も混ぜてまとめてみました。

 

吹き替え派 吹き替えで見る理由 

  • 字幕を読まなくていいからとにかく楽。
  • とにかく画面に集中したい。
  • 吹き替えの方が(余裕があるので)画面の上下左右隅々まで観察できるし、俳優さんの表情も常に細かく見ていられる。
  • 声が自然に入ってくるので、話に入り込みやすい。
  • 日本語のセリフで聞いた方が感動しやすい。
  • 「作品の雰囲気やキャラクターのイメージが変わるとイヤ!」とかよりも、話のすじを完璧に理解することの方が大事だから。
  • 字幕は文字数の制限があり、短い文で意味を凝縮したり、元のセリフの意味を変える事もあり、改変されるセリフも多いから。

                               

 

字幕派  字幕でないと嫌な理由

  • 外国の俳優さんの地声が聞きたい。
  • 英語の勉強になるから。
  • 外国人の作ったその作品のそのままの雰囲気を味わいたいから。
  • 吹き替えで見ると別の映画を見てる感じがしてしまう。
  • 元の俳優さんのイメージや声と違う声で吹き替えられると、違和感があって楽しめない。
  • 吹き替えのしゃべりはハイテンションなので疲れる。
  • 吹き替えだと、特にコメディは主役や三枚目の俳優さんの吹き替えが常にハイテンションな大げさな話し方が多いが、笑わそうとして、大げさな言い方で冗談を言われるとかえってしらける。

コメディは微妙な間や言葉遊びなど吹き替えしづらいのでことさら大げさになるのでは……という意見をくださった方もいました。

  • 吹き替えは(特にコメディは)元のセリフの意味を全く変えて日本人になじんでる冗談とか日本独特の言い回しに変えてしまう事が多いので嫌。        

 ※

番外ですが、字幕派でも、字幕は横にある方が見やすいような気がする、という方と下にある方が見やすい、という両方の意見を聞きました。

   

  

 

ちなみに、ドイツ、イタリア、フランスではほとんど吹き替えだそうです。

米国内でも、たとえば、フランス映画が上映されたら、吹き替えにしないとお客さんが来ないそうです。

日本を除くアジア諸国等では費用の関係で吹き替え上映でない国もあるそうですが、吹き替えが標準な国は

「俳優さんの生の声なんて聞かなくていい、字幕を読むなんて大変なことしたくない」

という考え方が普通だそうです。

又、日本のように、映画を見る大人の99.9%.が字が読める国ばかりではない為に外国では字幕が普及しないという理由もあるそうです。

字幕派の私としては日本人で本当に良かった。

DVDになるまで待って、DVDで観ないかぎり好きな俳優さんの生声が聞けないなんて地獄だー!と思うので。

 

という事で、

字幕絶賛!

 

 

 

という感想でしめてしまうと幼稚なままの私に戻ってしまうので

(私が幼稚だろうが、幼稚でなかろうが、この記事を読んでくださってる方にはどっちでもいいこととは思いますが)

  

字幕より吹き替えの方がいいと、字幕派も絶賛するような名吹き替え作品をあげたいと思います。

 

 NO.2に続きます

 

                   

邦画『ミックス。』はそれ程面白くなかった

    

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『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年1月~3月フジテレビ系放映) 

 が大好きで、『リーガルハイ』シリーズ(2012~2013年フジテレビ系放映)

 や去年の『逃げるは恥だが役に立つ』の新垣結衣ちゃん(29歳)も好きなので、『デート』、『リーガルハイ』シリーズの脚本家、古沢良太さん(44歳)と『リーガルハイ』シリーズの監督、石川淳一さん(45歳)、プロデューサー、成河広明さん、そして新垣結衣ちゃんの名コンビで作ったラブコメディという事で非常に楽しみにして観に行ったら、そんなに面白く楽しくなかった。

何故だろう、『リーガルハイ』の古美門研介や『デート』の藪下依子、谷口巧カップルみたいな凄い迫力の変人が主役じゃないから?

コメディの面白さって何だろうな……

それぞれの好みで”面白い”も違うんだろうけど

美男美女カップルの都会的でおしゃれなラブコメが好きな方もいれば、

ファレリー兄弟が作っていたおバカさん達のナンセンスコメディ(『ダム&ダマー』1995年日本公開、や『メリーに首ったけ』1999年日本公開)とか『ハングオーバー』(日本では当初、劇場未公開予定だったが、この作品のファン達の強い要望により2010年劇場公開にこぎつけた)みたいな大笑いさせてくれるタイプのコメディが好きな人。(これ、私のことです。だから多分少数派だろうな)

TVの深夜帯でやってるような、ゆるくてオフビートなコメディドラマが好きな方とか。

ただ、コメディの良し悪しに大きな影響を与えるのは「アイデア!」どれくらい新鮮か、逆転の発想か。何年たっても、みんなに愛されてるコメディはそこが他とは違うと思います。『ホーム・アローン』シリーズしかり、『ベイビー・トーク』シリーズしかり。『ホーム・アローン』なんて、柳の下のドジョウ狙いで5作目まで作られたそうです。

私が大好きだった『リーガルハイ』も『デート』も登場人物のキャラが逆転の発想だから、あんなに面白くて魅力的で、勢いがあったんだろうなー!と思います。

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  一気に杏さん(31歳)のファンになった『デート』

 

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「正義は金で買える。金を持ってこい!」

                    

 

釣りバカ日誌』シリーズも漫画の映画化ですが、やはりアイデアの匠さで楽しませてくれますしね。趣味と家庭だけを大事に生きている窓際社員のハマちゃんとその勤務先の大社長のスーさんが友達なんですから。

又、主役の、ギャグ担当の人がどれだけとぼけた味がだせるか、愛されるキャラクターであるか、も大きいだろうなと思います。  

私は”寅さん”シリーズは、若い時は見向きもしなかったのですが、中年になってから、これってコメディのお手本のような作品だなーと悟りました。

寅さんの、立ってるだけで笑みがこぼれてくるような風貌はもちろん、この『男はつらいよ』の魅力って、面白さだけじゃないです、あのいい加減な風来坊の寅さんが、度々、みんなが気がついてない、又は臭いものに蓋をしてる”真実”を言うんですよね。しかも、金言を言う時は、あのふざけた風体なのに”ですます調”で丁寧に言うんですよ。だから、よけいに響くんですよね。

イデアも大事、愛されるキャラクターも大事、人生の真実や感動も大事って事でしょうか、コメディ映画って、作るのが一番むずかしいジャンルかもしれないですね。 

 

 

         

 

 

この人にあの役をやってほしい 女優編

トップバッターはこの人! 

女が惚れる女、ケイト・マッキノン(33歳)

 

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もうたまんないです! 

 

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ゴーストバスターズ 』(2016年)の素粒子物理学者、メカや装備開発の天才、ジリアン・ホルツマン。

かっこよくて、面白くて、ノリがよくて、ちょっと変人で。私、この人の魅力にメロメロになっちゃいました。自分てレズビアンなんだろうかと真剣に考えちゃいました。(本人もレズビアンだし)

面白いのは『サタデー・ナイト・ライブ』のメインキャスターをするコメディエンヌだからというのが大きいでしょうが、このカッコよさ、『ゴーストバスターズ』で銃をなめる所のあの決め顔!レズビアンじゃなくても撃ち抜かれてしまいます。

で、この人のカッコ良さをもっと堪能したいと思ったら、

インディ・ジョーンズ』の女版をやってもらうのが一番でしょうと……

その場合、美しくて、クールで異性にモテモテっていうステレオタイプの冒険ヒーローはいらない、都合のいいラブアフェアとか、全然なくていい、『ゴーストバスターズ』のホルツマンみたいな、「中身は小学生男子+ メカの天才+大胆過激+変人」という今までなかった新鮮なキャラクターの女性ヒーローを見せて欲しい!

 『ゴーストバスターズ』で見るかぎりではアクション演技をするには身軽さが足りないとは思われるも、あのアクションコメディにちょうどいいカッコよさは埋もれさせてはもったいないと思います。

 

 

 シャーリーズ・セロン(42歳)

 『アトミック・ブロンド』(10月日本公開)の予告編を見ていて思ったこと。

あのフェリオサ様を見た後では、シャーリーズ・セロンが普通のアクションヒロインやってても、もはや当たり前すぎて驚かないや! って思いませんか?

彼女がこの先、世界を驚かす為には”壊れた人間兵器リッグス”になってもらうしかない!

『リーサルウェポン』シリーズのリッグスをあのメル・ギブソン(現在61歳)と同じテンションで壊れる事ができるアクション女優はこの人しかいないでしょう……

相棒は、TVドラマや映画で見てると、米国の警察組織って女性同士がバディを組む事はあまりなさそうなので、非現実的にならないように、黒人の男優さんの誰かで、かつ、今はやりの(流行ってるんだろうか?)ゲイで。

 

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こんな顔もしてくれる女優さん(しかも美女)、いないですよね。 

 

  

 ノオミ・ラパス(37歳)

 

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スウェーデンのベストセラー小説を映画化した『ミレニアム』シリーズのリスベットの彼女は本当に鮮烈でしたね。2009年当時はまだ、女優がアクションをする時は、ただ綺麗でカッコよければ良かった、それ以上の過激な事は見る方も作る方も望んでなかったように思います。北欧の国の映画界以外では……そんな時登場したスウェーデンデンマーク、ドイツ制作のこのアクションサスペンス映画。ドラゴンの入れ墨、鼻ピアスに片側ツーブロックのショートカットの過激すぎるヒロインは全世界をあっと言わせ、映画の母国ハリウッドをも焦らせたと思います。

 

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その後、『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』(2012年日本公開)や『プロメテウス』(2012年日本公開)等でエキセントリックでない普通で知的な女性役も定着し、今や第2のブルース・ウイリス(62歳)みたいな存在になってます。10/21公開の『セブン・シスターズ』でも、ダイハードばりの”汚れもいっぱい”アクションヒロインを演じてます。

同日公開の『アトミック・ブロンド』のシャーリーズ・セロンとは”アクションもできる女優”同士、双極をなしてると思うのですが、この人とシャーリーズ・セロンとの違いは、容姿の差以外に、この人は痛めつけられるのが凄く似合っちゃう、というのがあります。(個人的意見です)

そんなこの人がやったら面白そうだな、と勝手に想像して楽しんでるのが『ジュラシックワールド』続編で、ライフルを担いで、恐竜に追い回されて、血だらけ、泥だらけになりながら恐竜と戦う学者。女度0で。

もちろん、来年の夏公開予定の続編『ジュラシックワールド フォールンキングダム』はクリス・プラットとB・D・ハワードが主演で学者枠は白髪のジェフ・ゴールドブラム(もう64歳)で1作目よりダークな内容になる、という事実はおいといて……

ジュラシックワールド』は3作目まで作るそうなので、3作目の脇役くらいで、この骨太アクション女優を痛めつけて欲しい……素人が何を意味不明なことを言ってるんでしょうねって感じですが(笑)

 

 

エレン・ペイジ(30歳)

 

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実話を元にしたこの映画『ハンズ・オブ・ラブ』(2016年日本公開)で左側のジュリアン・ムーア(56歳)とレズビアンの恋人同士を演じてます。実際もレズビアンだそうで、この作品の中でも、化粧っけなしの、ボーイッシュでめちゃくちゃキュートなレズビアンの女の子を演じていて、『ジュノ』(2008年日本公開)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた演技力によるのか、彼女自身を投影してる役柄のせいなのか、非常に繊細で説得力ある演技でした。

 

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で、あまりにキュートで繊細で同性として大好きになってしまったので、この人が、かって女性に絶大な支持を得たラブストーリーのヒロインを情感たっぷりに演じるのを見てみたくなっちゃいました。 

ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年 日本公開)のヒロイン 

 デミ・ムーア(当時は28歳)の演じた陶芸家のモリーです。

この作品は27年前の公開なので、この記事を読んでくださってる方の中には知らない方もいらっしゃるかと思います、全世界でヒットし、ウーピー・ゴールドバーグ(当時35歳)がアカデミー助演女優賞を受賞、又アカデミー脚本賞も取っているラブストーリーの良作ですが、この作品の最も魅力なのが、恋人同士のデミ・ムーアパトリック・スウェイジ(当時38歳、2009年没)のラブシーンで流れるライチャス・ブラザーズの『アンチェインド・メロディ』で、全世界の女性の心をわし掴みにしたその曲入りで紹介します。

 


Ghost - Unchained Melody (Righteous Brothers) Legendado em PT- BR

 

 

 相変わらず言いたい放題な記事書いてますが、読んでくださった方、ありがとうございます。この記事に載せた女優さんはみんな大好きな方々ですが、もっとDEEPなファンの方で「いや、この人はこういうのが合うんだよ」みたいな意見をコメントして下さる方がいたら、是非、肯定でも否定でも、どんなコメントでもいただけたら嬉しいです。