映画についてのよけいな事 

練りきり作りましょう!

プラハぼっち旅行

9/5から3泊5日でプラハへ一人旅してきました。

友人や知り合いに

私「プラハへ行ってくる」

友人「いいねぇ!……旦那さんと?」

私「ううん、一人で」

友人「(口ぽかーんとして)ええーっ!

一様にそんな反応をされたこの”一人で”というward。

そりゃそうだ、

「海外旅行が好きで、度々一人でヨーロッパへいってるの」

みたいな優雅な独身OLさんでもなく、

バックパック背負っていろんな国を周るのが趣味で」

みたいな旅慣れた若者でもない、

田舎のフツーの専業主婦のおばちゃん(でも、実は友人達と比べると、破綻した家庭生活を送ってるという点で、フツーではないんだけど)の私が、ツアーに混じってでもなく、個人旅行だけど、夫婦二人で、というような”フツー”の旅行形態をすっとばして、航空券もホテルも、全て自分で手配して一人で海外旅行へ出かけるという、友人達から見たら、ほぼ冒険と同じ感覚に思えるんじゃないか、というこの一人旅。

ただ、ここ10年位の付き合いの友人がほとんどなので、みんな、私が英文科卒で、NZ.でワーキングホリデーしてた事は知らないか、又は1回聞いても、忘れている、結婚後、家族で海外旅行するときは、航空券とホテルだけ旅行代理店に頼んで、それ以外は私の英語力を頼りに観光してた、という事も1回聞いても忘れてる、という、それもあっての反応なので、実際には”冒険”というとこまでは危険ではない。

それでも、海外での一人旅となると、30年前、NZ.を周遊した時以来だし、ヨーロッパへ行くのも、約30年ぶりなので、私、こんな大それた事していいんだろうか?向こうで襲われて、パスポート取られて、大使館のお世話になっちゃうんじゃないんだろうか?とか、プラハは、特にヨーロッパの人に人気のかなりの観光都市で、街中の写真の観光客達を見ても、みんな、誰か、連れがいて、この中に、アジア人の女が一人で立ってたら、目立っちゃうだろうなあ……やだなあ、目立ちたくないなーとか、不安な事は山積みなんだけど、それでも、行きたいプラハ。自分の目で見たい美しい街。

と、半年前から少しづつ準備して、直前には、旦那を置いて、約1週間も留守にする為のいろんな支度や準備も加わり、旅行前の忙しさをなんとかのり切って迎えた出発日、9/4。しかし、その日、大きな落とし穴が待ってました。TVやネットでもさんざん、報道された、関西国際空港を壊滅させた、あの台風チェービーです。

フライトは中部国際空港から、出発予定時刻は10:30、上陸するのは、近畿地方だし、空港付近が暴風域に入るのは、お昼すぎ、という事で、いままで海外旅行と台風が重なった事はない経験不足の私は「まあ、大丈夫だろう」と、4日の飛行機に乗れると楽観し、前夜、中部国際空港のカプセルホテルに泊まりました。

4日になり、まだ、風なんて全然吹いてない朝8:00頃、出発ラウンジに確認しにいきました。

フインエアー、ヘルシンキ行、出発予定時刻10:30  欠航 

はっきりと、しっかりと、欠航 の文字。

私の乗るフライトだけじゃくほぼ全ての国際線が欠航でした。

しばらく、ええー、嘘じゃないの?と現実感がわかなくて、そのあとやっと、これは現実なんだ、と直視し、絶望し、でも、この事態も、覚悟はしてたので、このフライトがキャンセルになって、どうせ、明日の便へも、空席なんかないだろうから、振り替えも無理という事で、払った航空券代は返ってくるだろうから、明日発の6日間の往復格安航空券をネットで買い直して、ぜーったい、プラハへ行ってやるー!!ビジネスでもいいから行くぞー!と事前に調べていた5日発の格安航空券購入サイトを開き、スマホとにらめっこを始めました。このプラハ旅行はほんとに諦めたくなかった、行けないと、この先ずっとひきずりそうだから。

しかし、今日の各空港での大量キャンセルによる影響か、昨日まではまだ席のあったフライトがことごとく、なくなっており、残ってるのは、エコノミー席なのに、往復60万もするのとか、プラハ到着まで33時間もかかるのとか、プラハのずっと先のシャルルドゴール空港やロンドン、ヒースロー空港みたいな巨大空港で、乗り継ぎ時間は短いし、迷っちゃったらどうしよう、みたいな、それこそ”危険”なフライトしかなく、さすがの私も、諦めました。

プラハへは行けないで、家に帰るんだな、と、でも、払ってある航空券代を返してもらう手続きをしないと,と、しょんぼりと フインエアーのカウンターに行った所、カウンターのお姉さんが、

「明日の同時刻のフライトで予約が取れてます」

と。

なんですと……

私、プラハへ行けるってこと?

何かわからないけど、航空会社で私に聞きもしないで、勝手に翌日便に振り替えてくれたって事?

格安航空券を自分で買って飛行機に乗るのは5回目で、今まで、台風等の天災で欠航される、という災難にあった事がなかったので、相手の航空会社か、又はHISのような旅行代理店(HISのネットの格安航空券のとこで、約19万の往復航空券を購入)で勝手に、自動的に、翌日の便に振り替えてくれる、という事実に驚きました。

しかも、私の前で、「明日の便に振り替えてもらえませんか?」とカウンターのお姉さんに聞いていた友達連れや家族連れの方々は、みんな「空席がございません。一番早くて6日ならあります」と言われてたのに……

更に不思議な事に、私と同じHISでフインエアーの航空券をとったという女性には、4日の欠航が分かった朝5時頃に欠航のお知らせのメールがHISから来て、

「翌5日の同時刻発の便に空席があるので、取りますか?」

と聞いてもらえて、自分で席を選んだり、手続きをしたそうですが、私には、そういう過程は一切なく勝手に翌日の便が予約されていたというわけです。

でも、どんな形でも、翌日の便に振り替えてもらえて、半年以上もかけて、すごいがんばって用意をしたプラハ旅行が夢と消えずにすんだので、ほんとに嬉しかったです。一転して世界がバラ色に見えるってこういう事なんだろうって。

航空券は往復で買い、OPENでなくFIXなので、帰る日を変えられず、旅行期間は1日減ってしまいますが、もし、ずーっと楽しみにして、色々努力して待ったこの旅行自体がパーになってしまったら、

「ああ~ やっぱりー!何をやってもついてないんだ、私の人生は!」

と、ただでさえひがんでいる人生に"とどめのひがみ"を抱えて、これから先、更にひねくれて、暗く、生きる気力を失うのでは……冷静に考えれば、台風月に日程を組んだ自分にも充分非はあるんですが、そんな理性はこういう精神状態の時には吹き飛んでしまうのです。この先の暗い人生を想像して、本当に心配してたので、土壇場でのこの大きな幸運に感謝の気持ちで一杯になりました。

私は一人旅じゃない他の楽しそうな人達に対して、劣等感やひがみを感じてたのですが、私と同じHISで航空券を取って、欠航になったから翌日の便に振り替えできたという女性も一人旅(でも、友達の所へあそびに行く)なので、振り替え便の空席を探すのに、”一人だけ”というのが、優位に働いて、空席があったようです。仕事でよく海外へ行く私の兄弟も、それが理由だろう、と言ってました。

というわけで、私のこの先の人生を守ってくれたフインエアー、大好きになりました。 

一人旅ゆえの幸運もいただいて、何度も神様に感謝しながら飛行機の席に着くと、 更に幸運が待ってました。

上記の、HISで航空券を買って友達(スコットランドに住んでいる)の所に遊びに行くという女性と隣の席になりまして。

この方がとても人あたりが良くて感じのいい方で、更に、パティシエさんなのです。

更に更に、まだ、30代半ばでお若いのに、”本当に自分の作りたいケーキを作りたい”と、故郷の田舎町に、ケーキ店を開いて、一人で(製造に関しては)切り盛りしているそうです。

私の憧れの生き方です。

実は昔から洋の素材を使って作る和菓子作りが好きで、今年の春くらいからは、映画を観ている時間よりも、友人に練り切りの講習会をする準備をしてる時間の方が長い位なんです。

そして、子どもや孫との触れ合いのない淋しい老後を覚悟して、代わりに生きがいを見つけようと、自分の貯金を基に、広い自宅庭に保健所の許可付きのキッチンを要するプレハブを建て、そこで細々とお菓子を作り、地元の道の駅や、JAのマルシェに置いてもらおうという計画を立て、旦那に

「お金も、人手も、何も助けてくれなくていいから」

と許しを得ようとしたら、

「絶対ダメ!」「許さない!」「どうしてもやりたいんなら俺が死んでからにしてくれ」

との答えでした。

そんな私にとって、憧れの人生を送っているこの女性パティシエさんは、勿論、楽しい事ばかりじゃない、日々の苦労も語りつつ、私の、ちょっと変わった素材で作る練り切りの、材料や作り方も、バカにしないで聞いてくれて、洋と和のお菓子の話から、食べ物全般の話まで本当に楽しくおしゃべりしながらヘルシンキまでの約9時間を過ごしました。

飛行機の中で、一人で9時間もなんて、退屈だろうな……と思ってたので、予想に反する楽しい1日でした。

そのパティシエさんともヘルシンキで別れ、いよいよ、プラハへの一人旅のはじまりです。

 

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ヘルシンキ、バンター空港はすごく広いです。

出発ゲートの数は50以上、で、更に50というゲートがAからMまであります。

 

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 そして、この中国語、日本語、韓国語の案内板。

30年ぶりのヨーロッパですが、フィンランドでも、今は、やはり、この3国の観光客のお金が大きな市場になってるんですかね?

 日本から、最短でヨーロッパへ行ける!というのを宣伝文句にしてる

(ヨーロッパ大陸にあるフィンランドヘルシンキ、バンター空港に、他の航空会社より早く9時間半で着く、というだけなんですが)

だけあって、日本人に人気があるんでしょうか?

それとも、このアジア3国の人々は他の地域からの観光客に比べて、ドイツ語、ロシア語はもちろんの事、英語さえも、喋れないのにガンガン海外旅行に来るから、母国語表記等の対応が必至になってるのでしょうか?

でも、日本人に関しては、学校で英語を、最低でも6年は勉強している人がほとんどだと思うので、観光で使う程度なら、本当は、必要にせまられれば、単語を並べて会話できるとおもうのですがね。この「セルフサービストランスファー」という言葉も、わざわざ日本語に直さなくても、海外旅行に来るような人ならみんな、英語表記だけで十分意味分かるでしょうに、と思うのですが。

 

プラハ1日目の宿は3星ホテル、「ホテル サルバートル」です。 

 

 旧市街の繁華街の中にあり、併設レストランも美味しいという口コミでしたが、2泊の予定だったのが、台風の欠航のせいで1泊になってしまい、翌日、すぐに別のホテルに移動したので、そういう良さはわかりませんでした。

ただ、ここのホテルマンの方々は、とても信頼できて、すごく助けられました。4日の当初の出発日に、

「台風のせいで欠航になり、今夜は泊まれないので、キャンセルするけど、明日行くので、明日の部屋は取っておいて欲しい」

と、メールしたのですが、

もし、このメールが届かなくて、又は見てもらえなくて、今夜、ノーショウ(通知なしの不泊)なので、今夜も明日の分も両方部屋をキャンセルされちゃったら、明日、プラハについて泊まる所がなくて困る、と恐怖を感じ、自分の送ったメールを見てくれたか、確認を得たくて、メールの最後尾に、

「できる限り早く返信をもらえるとありがたい」

と付け加えたら、先方は、午前4時でしたが、30分もたたずに返信をくれました。

これが、タイとかだと、メールを見てない、で、ノーショウだから、2泊分さっさとキャンセルしちゃう、そして、そこにもし予約が入ったらさっさと入れちゃう、そして、明日の部屋を無くされた私は路頭に迷う、みたいな事が十分ありえるのです。

チェコ人は、仕事に対しては真面目で、約束した事は必ず守ってくれる、信用できます」

と、在チェコ17年のJTBのガイドさんが言ってましたが、私もそう感じました。プラハで泊まったもう一つのホテルも、宿泊のリコンファームのメールをしたら、半日で返信がちゃんと来ました(日本に住んでると当たり前の事に思うでしょうが)

日本人と相性がいいような気がします。ただ、タイ人はいい加減だけど、愛想がとてもいいが、チェコ人のサービス業の人々は愛想がよくありません。ついこの前まで社会主義国だったなごりだそうです。

プラハ2日からの宿はカレル橋の西側の、城下町の中、プラハ城まで徒歩15分の

4星ホテル、ウパヴァです。 

 

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 外観もプラハらしい、可愛い洋館で、部屋の中も、やはり、ヨーロッパ!という感じの、貴族っぽいインテリアの格調高い部屋ですが、この部屋の凄さはそこではありません。

with Castle View という表示付きで、他の部屋より少し高いのですが、

 

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部屋じゅうの窓からプラハ城が見れるのです。  

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トイレにも窓があって、プラハ城が見れます。

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このトイレの南側には浴槽つきバスルームがあり、やりたければ、浴槽につかりながらプラハ城を眺める事もできるという贅沢さです。

 

窓を開けて見る朝のプラハ

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 夜のプラハ

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 正味、2日しかいれなかったプラハを、それでもかなり味わえた気分がするのは、2日間、この部屋で、常にプラハ城の景色を堪能できたからだと思います。

このホテル ウパヴァも本当に泊まって良かったと思いました。 

 一つ、お節介な事を書きます。

日本人によるプラハのホテルの口コミに、

「ドアの鍵が開けつらくて困った」「鍵の開け方がよくわからなかった」

というのが、よく出てますが、私も、同様でした。

鍵穴に普通に鍵を入れて、普通に回しても、開きません。

「どーしよー、部屋に入れなーい」

と、毎回、脂汗を流しながら、5分位、悪戦苦闘し、何かの拍子に開いてくれて、やっと入れる、という具合です。

VELTRAの「プラハのキュートな雑貨店巡り」というオプショナルツアーで来てくれた日本人女性ガイドさんが、とても親切で、優しい方で、鍵の事をぼそっともらしたら、ホテルの部屋まで来てくれてプラハ式(ヨーロッパ式?)の鍵の開け方を教えてくれました。

開けるときは、日本とは逆に「左に」回すと。

もし、このブログを読んで下さった方で、プラハへ行かれるような事がある方は参考にしてください。 

 

さて、勿論、ホテルへ泊まるのが目的で行ったわけではないプラハ

この美しい街が見たくて。

上から見るとこんな風。

(写真撮影の技術がなさ過ぎて、美しい街に撮れてませんね……)

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 下はこんな感じ。

  ロマンチックで素敵な路地があちこちにあります。

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出典:安立清史のHPとブログ プラハの「新世界」

ここは行きたかったのに行けなかったので、他の方の写真を借用しました。 

 

 

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 勿論、中世の街並みの中のカフェもレストランも素敵です。

が、”ぼっち”のアジア人女には場違いな感じがするので、一軒もはいりませんでした。

 

 

 

 

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あ、ここはプラハ城の横にあるスタバの屋外テラスです。

JTBの女性ガイドさんとプラハ城の中のロブコビッツ宮殿の美術館をたっぷり見た後で、ここに寄ってもらったので、ぼっちじゃなかった為、気後れせず、スタバ店内にも入れました。

ヨーロッパで行った事があるのは、シャモニー、ツェルマット、グリンデルワルド等、山や自然が主役の山岳リゾートか、やたら大きくて古い建物ばかりのウイーンとか印象の薄かったザルツブルグとか、だけなので、こんな見渡す限りオレンジ色の屋根のかわいらしい古都は初めてです。 

 

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 テラスの下にあるスタバ店内の窓からも可愛い景色が一望できます。

 

 

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ここはプラハ城からその下の城下町に下りていく新登城道という人気スポットです。

フジTVドラマのだめカンタービレ(2006年10月~12月放映) で、プラハでの撮影の時に背景になり、人気も倍増したとか聞きます。

私はあのドラマのファンではありませんが、

プラハに「たとえ、一人旅でもいいから来たい」と思ったのは、この景色が見たかったからです。

何故、それ程までに見たかったのか自分でも分かりませんが、

この景色に代表されるような

[両側に中世の洋館が並ぶ、ちょっと哀愁が漂う階段とか路地裏]

がすごく好きみたいです。

 

プラハって、観光スポットの約3キロ四方は、ホテル、レストランは勿論、スーパーマーケット、病院さえも、ほとんどの物が中世風の建物の中にある、という点で、パリやロンドン等の有名な観光地より凄いと思いました。 私はパリにもロンドンにもローマにも行ってないのですが、ネット上で見て比べてそう思いました。

 

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 この建物はアルバートというスーパーマーケットです。

 

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  ここは私が入った海外旅行保険で、プラハでキャッシュレス診療が受けれると、記載されていた病院です。

 

 プラハの面白い所は、街の中に、綺麗な物や可愛い物に混じって不気味な物がデスプレイされている所です。

  

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 これは、旧市街広場近くのフソヴァ通りにある

「ぶら下がる男」

です。

 その他にも、この中世の世界に迷い込んだような街に、全く合わない前衛的な物が出現します。 

そのほとんどは、私より3歳年下のダヴィッド・チェルニーというチェコ出身の彫刻家の作品なのですが、まあ、ほんとに、ブラックです。

nicolenaworld.com

このアーテイストの特異な作品を受け入れて、街中に展示するプラハの人々のセンスって……

人間て、毎日、こんなメルヘンチックな建物に囲まれて暮らしてると、逆に変な物、シュールな物に惹かれるんでしょうか?

このアンバランスさも妙に魅力的なプラハです。 

ちなみに、他のヨーロッパの観光地と同様に、プラハでも、クリスマスシーズンになると、街中に電飾の飾りがつけられ、クリスマスマーケットで賑わうそうですが、サンタさんが子ども達にプレゼントを届けに来るという概念は全くないそうです。なので、街中のどこにもサンタクロースのフィギュアはないそうです。

それから、首都のプラハにこんなに教会が沢山あるのに、この国の6割の人が無神論者だそうです。これはつい26年前まで共産主義国だったからだそうです。

ヨーロッパのメジャーな観光地とちょっと違う感じ、東欧ぽい所(本当は中欧なのですが)がまた新鮮で惹かれます。 

 

人間が住んでる所なので、街中には、こんな美しくない物も勿論点在してます。 

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普通の方はこのようなお見苦しい写真は載せないと思いますが、”観光地の裏側”の部分にも興味がある性格なので、ゴミがよく見えるように、大きな写真でのせてます。

気分を害してしまいましたらすみません。

それでも観光客が多いスポットでは、お掃除に力を入れて、観光地としての資源を大切にしているようです。

朝、9時前は、街中のそこかしこで、オレンジ色の服を着た清掃業の方々がゴミ収集やお掃除をしてます。

 

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 昼間は観光客で埋め尽くされ、渋谷駅の前のスクランブル交差点みたいになるカレル橋でも、人の少ない朝の時間帯に大きな掃除機みたいので、ゴミを拾ってました。

 チェコ共和国の平均月収は月15万、国全体の年間GDPは東京都の1/5

だそうですが、そのGDPの中で、観光による収入は、自動車製造業についで、大きな比重を占めているようです。

 

プラハぼっち旅行で分かった事

プラハのようなロマンチックな街は、アツアツの恋人同士か、娘か女友達といければ、もう、最高ですが、

でも、そうではなく、うちのように、奥さんが、旅先で、「ねえ、あれ、綺麗だねえ!」とか「これ、美味しいね!」と、色々話しかけても、自分の興味がない事には、ぶすっとして、返事もしないような夫と二人で行くくらいなら、一人で行って、現地で頼んだ女性ガイドさんと、わいわいキャッキャおしゃべりしながら観光する方がずーっと楽しい。

ただし、BELTRAは4hr.で約1万円、JTBは8hr.で約3万強かかった。

(一人参加で申し込むと、基本料金の倍取られる為)

その他にもぼっちゆえの不便がありました。

レストランやカフェ、ポスポダ(プラハの居酒屋)は、みんな友人同士、家族連れでわいわい賑やかにしてるので、東洋人のぼっちの女が一人で入っていって、一人で座っていると、とても場違いな感じがするので入れませんでした。なので、チェコの名物料理も、ポスポダでビールというのも経験できませんでした。

ホテルの朝食も、、他に一人で食べているおじいさんもいましたが、やはり、一人で、テーブルについて食べていると、全然美味しくなくて、固形物が喉を通らなくて哀しかった。

又、プラハの名物の夜景観光や教会コンサート(夕方又は夜)へ行きたかったのですが、そして、観光スポットのある街の中心は、夜遅くまで、観光客がうじゃうじゃいるから、女性が一人歩きしても、怖い事はないよ、という口コミをいくつも読んでましたが、私は警戒心が強いので、夜は出歩けませんでした。

でも、旅なれている方だったら、女性一人だけでも、レストランに平気で入れるだろうし、夜景観光も、もし、私がまたプラハへ行くなら、2度目は、好奇心が警戒心に勝ってしまい、夜、出歩きまくってしまうと思います。

そういうわけで、周りを見回して「一人なのは自分だけか…」と劣等感を感じつつも、

① 行きたい所に行って、いたいだけいれる自由度

② 現地ガイドさんと1対1ゆえに、現地の話がたっぷり聞ける

③ ガイドさんと出かける時以外は、事情もよく知らない異国で、自分しか頼れない

  →ちょっと冒険気分を味わうようなワクワク感

 

そういう物を味わえるという点でかなり楽しかったです。

普段、淋しい淋しいと言ってるくせに、旅先で淋しいのは平気なんだなぁ……と自分でも驚きました。

この、好奇心の強さが体や精神のいろんな事象を凌駕してしまう所が、多分、いて座の長所でもあり、短所でもあるところじゃないかなと思います。

人には持って生まれた運があるといいますが、私は家族運がないのだと思います。私が”フツーの幸せ”だと思う事、娘が一人はいて、孫がいる明るい老後を想像できて、自分や家族が重い病気や貧困で苦しむ事もない、そういう人生を普通に生きている友人達、又は息子しかいなくても、その息子が成人後も親の住む地元に残って暮らし、淋しい思いをしてないお母さん達が大勢いるのですから、私は子どもとの縁は薄かったのでしょう。その代わり、母親になっても、子どもの都合に影響されずに、やりたい事を自由にやれる運をいただいたんだと思います。

私の友人達は、お姑さんと同居してて、こんな平成の時代なのに、”嫁としてお姑さんに仕える”生活をしてる人とか、もう成人してはいても、その子どもの世話や心配事で私みたいにやりたい事にお金と時間をつぎこめない人等、私と違う苦労を抱えていたりします。

私の場合、義父母は二人とも、まだ若い時に他界してしまっていて、私は長男の嫁でありながら、嫁姑の苦労はほとんど経験してませんし、実家も、父が脳梗塞で半身不随になった後、母が、自分だけでは介護できないからと、介護付き老人ホームに父を入所させる事ができる経済力がある家だったので、介護の苦労も経験なしです。息子も平々凡々で、親を心配させる事は何もしないという点では非常に親孝行な子なので、血縁関係で大変な思いをした事がありません。

淋しさと引きかえではありますが、そういうしがらみが一切なくやりたい事がやれてしまうのです。

この自由をもっと社会の役にたてる事に使えばいいのに…

JICAのシニア協力隊に入れるような専門技術と度胸があれば、家の中で愚痴だらけのブログをぐじゅぐじゅと書いてたりしないんでしょうが…… 

でも、この淋しいけど、自由なのが、自分の持って生まれた運なんだと、しみじみ分からせてくれた今回のプラハ旅行は楽しいだけでなく、大きな勉強をさせてもらった一人旅でした。

 

 

※おまけ 

 

pocketalk.jp

 

 ポケトークという便利な機械ができたせいで、海外旅行に必要だから、英会話の練習やリスニングの練習しなきゃ、という気持ちが薄れてきちゃった、という方はいませんか?

私は「ポケトーク、レンタルしてけばいいじゃん」と思うと、この先海外旅行に行く為に英語の勉強しなくちゃ、という気持ちに迷いが生じて、がんばれなくなりそうです。

これからって、通訳や海外観光地のガイドの需要がぐっと減ってしまうのでは?

大学の英文科も、他の言語の学科も、近い将来、存在意義がなくなってしまうのでは?だってポケトークがあれば、母国語以外の言語を覚える必要がなくなってしまうのです。

今、高いレッスン代を払って、子どもに英会話を習わせている親達は多いと思いますが、そのレッスン代も、将来無駄になってしまうかも、と不安になったりしないのでしょうか?

小学校から英会話の授業を始める制度をスタートする文科省、そして、それに右往左往させられてる現場の先生方にとっても、このポケトークは葛藤の種になるんじゃないのだろうか?と思う私です。