映画についてのよけいな事 

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ガル・ガドットというスター誕生で思った日本とアメリカの違い (2)

 


「世界で最も美しい顔100人」第2位ガル・ガドット、美の秘訣を伝授 乃木坂46高山一実&秋元真夏の印象も明かす<ワンダーウーマン>

 

 


「クリス・プラットの極限ファンクラブ」に日本語字幕をつけてみた

 

ふたりのスターの共通点

 

 1  ずっと脇役専門のうだつの上がらない時代を過ごしてきたが、大抜擢されて主演し

     た大作映画が大ヒット。

      

 2  ふたりとも外人にしては顔が大きい。シリアスドラマをやる時は浮いちゃう感じも

     するけど、ヒーロー役には強い存在感が出ていい。 

 

 3 ふたりとも外見が美しい、ハンサムだけでなく愛嬌があってみんなに愛されるタイ

   プ。

 

 4  ふたりとも最初、出世作の監督から嫌われていた。

   

  クリスの場合、今のA-LIST俳優(最も金になるスター俳優の事)の地位は、『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』の キャスティングディレクター、サラ・フィンという女性がいなかったら、なかったでしょうし、映画『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』自体の成功もなかったかもしれないと思うのです。

サラ・フィン(マーベル映画のキャスティングディレクターをしてます。女優もできそうな美人です)は、GotGVOL.1(『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』)の主役、コミカルでちょっと抜けてて二枚目半のヒーロー、スターロード役を探してたジェームズ・ガン監督(51歳)にTVドラマで太っちょの三枚目を演じてたクリスを推薦するのですが、ジェームズ・ガンは「ヒーロー役にあんなデブを使うなんてあり得ない」と拒絶。クリスも何度もヒーロー役のオーディションに落ちてたので乗り気ではなかったそうです。サラ・フィンは渋るクリスを説得して、ジェームズ・ガン監督のいるオーディション会場にクリスを紛れ込ませました。

結果、ジェームズ・ガン監督は会って20秒で「スターロード役はクリスで決まりだ」と思ったそうです。

ガン監督は、クリスがあまりに役のイメージにあってたので、太ったままでいいと思ったし、マーベルの社長もガン監督に説得されて、太っちょのヒーローの映画を作る覚悟をしたそうですが、クリスは肉体改造をし、見事なヒーロー体型になり、撮影中もギャグやセリフをガン監督と一緒に考え、アイデアをだし、他の人がやってたら滑ってたシーンもクリスが演じたおかげでGotGVOL.1を代表する面白い場面になる等、この作品の成功の立役者になりました。

 

 一方、ガル・ガドットは少しずつ主要な役もやるようになっていて、又、オーディションでも、『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015年 日本公開) のフェリオサ役のオーディションでは、シャーリーズ・セロンと競い、GotGVOL.1のガモーラ役のオーディションでは有力候補だったそうなので、スターへの階段の半分は上ってたかもしれないですね。

『マン オブ スティール』(2013年 日本公開)のヴィラン、ファオラ=ウル役のオファーもうけてますが、妊娠中だったので断り、その後、彼女をかっていた『マン オブ スティール』のザック・スナイダー監督から続編『バッドマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』『ワンダーウーマン』のワンダーウーマン役のオーディションに誘われ、し烈な競争を勝ち抜き、この大役をつかみます。

ですが……

ワンダーウーマン』の監督、パティ・ジェンキンス(46歳)はこの決定されたキャスティングを聞いた時、「落ち込んだ」と米プレイボーイ紙のインタビューで語ってます。

「おしまいだ」

と思ったとも。

それがワンダーウーマンの衣装を身に付けたガルを見て、

 彼女こそ自分達の探してたワンダーウーマンをスクリーンに登場させられる女優だと感じるようになった

        https://oriver.style   OLIVERcinemaより

そうです。又、撮影を通して監督も撮影スタッフも全員ガルを大好きになったそうです。

この記事の中でしょっちゅう出てくる「オーディション」という言葉。

オーディションの重要さにアメリカと日本では天と地の差があるのです。シャーリーズ・セロンみたいなネームバリューのある人でもオーディションを受けるんですよ、アメリカでは。

(3)に続きます